【要約】自分の興味でメモったものです。
(「日本人の心をとらえる3の霊力に迫る」 井沢元彦 旅行読売出版社)
・1は他の排除、2は対立、3は和、協調を表意味する。
・「三大ナニナニ」というまとめはとても多い「三大祭」「日本三景」等。
・ヤタガラスの脚は三本
・天皇の権威を象徴する道具も三種
・平安時代の書物の中に「日本三大建築は【雲太、和二、京三】とあるがこれは出雲太郎、大和二郎、京都三郎の意味である
・それぞれが出雲の神殿、大和の東大寺、京都御所を指すものとされている。
・出雲の神殿は「国譲りの場」、大国主命と天照大神の話し合いの場である
・東大寺は仏教、京都御所は天皇の象徴である。
・十七条憲法の順番がまさにこれ。一、和(話し合いによる解決)、二、仏教の尊重、三、天皇への服従、の順である。 ※並び順に大きな意味がある
・十七条憲法は「命令」ではなく「日本人は昔からこうだったのだよ」という「事実の指摘」なのである(全文を読み下してみよう)
・『古事記』でも冒頭に現れるのは三人の神(三柱)
・あめつちのはじめてひらけるとき、たかまがはらにあらわれるかみの名はアメノミナカヌシノカミ・タカムスビノカミ・カミムスビの神
・日本の神の祖であるイザナミ・イザナギから生まれた神も三柱。アマテラス・ツクヨミ・スサノオ。
・ところがそれぞれ三柱の中でまったく働かない神が混ざっている。
・ツクヨミとアメノミナカヌシである。
・記述もほとんどないにもかかわらず、歴史上から落ちこぼれる事もなく三柱の一として敬われているのはなぜか。
・これこそが「日本」である。「和をもって尊しとなす」である。
・こうした日本の原理を心理学者の河合隼雄氏は「中空構造」と呼んでいる。
・「キリスト教神話では、中心に存在する唯一者の権威、あるいは力によってすべてが統合される構造をもっている。統合によらず均衡に頼る日本のモデルでは、中心は必ずしも力を持つことを委せず、うまく中心的な位置をしめることによって、全体のバランスを保つのである。」(「中空構造日本の深層」中央公論新社刊)
・日本人にリーダーシップがない、といわれるのも、実はここに理由がある。
・リーダーシップとはあくまで一神教世界の話であって、日本ではそれは「わがままを主張する」ことだから、「和を乱す」悪い事になってしまう。
・織田信長のようなリーダーは長続きしない(日本では)
・ただし乱世の場合は、「信長」の出番である。
・今は乱世である。国際競争に勝つには日本人に嫌われるリーダー・タイプでないと難しい
【自分用メモ】とても分かりやすかったので一部抜粋抜き書き。
すぐわかる日本の呪術の歴史
この本分かりやすいしカラフルで絵が多いし(私にはこれが大事です!)
年表も付いてておススメです~。
◆原始的な呪術の系譜
日本の呪術の流れを見ると、アミニズムに立つ呪術の時代から、陰陽五行説の呪術の時代を経て、近代科学のもとで呪術が非合理とされた時代に至る流れがある。この中の陰陽五行説は、日本ではさまざまな宗教と結びついて、政治に大きな影響を与えてきた。
旧石器時代の日本でも、呪的行為がなされたと思われる。そして、縄文時代の遺跡からは、明らかに呪術に用いたと見られる土偶などの多様な遺物が出土する。
それらは、自然の精霊を祀ったものであると考えられている。そして、縄文的な自然崇拝は、大和朝廷のもとで神道の原形へと発展していく。
それは、首長霊信仰と呼ぶべき、集団の指導者の祖先を神として祀り、その神が自然の精霊にあれこれ働きかけをすると考えるものである。これによって、太陽神であり、皇室の祖先神である天照大神がつくられた。