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響由布子
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女性
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ペットと遊ぶ
自己紹介:
日記は数ヶ月ごとに整理しています。
適当に削除していますので検索でたどり着いても該当の日記が無い場合があります。
※連絡先はhibikiyuko〒gmail.com(〒を@に直してください)
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精神的公開処刑の夢

悲しい夢を見た。
自分は今のままのスペックで新入社員になり、4日ほど勤務していた。
小さな会社で社長役員含めて30人から40人くらい。新入社員は6人だった。
ある日、新入社員だけ集められて社長の訓戒を聞くことになった。社長は特定の誰かに対して含みがある発言をしているように聞こえるのだけれども誰に向けているのか意味がわからない。それとも考えすぎで社長は単に思い出話から派生した一般論を言っているだけなんだろうか。すると隣に立っていた同期の佐々木さんが「あれ、あなたのことよ。きょとんとしてたら駄目よ」と耳打ちしてくる。「え?」と思った。というのはその内容は「駄目な奴は何をやっても駄目」みたいな意味合いの内容だったから

それで大部屋に戻ってみると、全社員が集まって立ったまま会合を開いていた。新入社員がぞろぞろ戻ってきたのを笑顔で迎えてくれる。
ところが様子がおかしかった。私には「新しい門出だね」とか「次も頑張ってねえ」「まあ向き不向きあるから」とかそんなのばかりなのだ。「やれやれやっといなくなってくれるか」という呟きがどこからか聞こえてきて初めて全体が見えるようになった。愕然とした。だって全力を尽くして4日間やってたんですぜ??
そこへ社長が来て「みなの講評を聞こうじゃないか」と言う。すぐに新入社員の講評発表会が始まった。
はじめは藤田さんだった。無論、褒め言葉ばかりだ。おそらく私は一番最後だろう。そして酷評とか浴びせられて、辞めさせるためのレールが敷かれるんだろうきっと精神をズタボロにして抵抗できないようにして全員一致の笑顔でたたき出すに違いない。そうだこれは公開処刑なんだ、社会不適合な自分がこうやって精神的に処刑されるんだ……。

慣れない化粧をして身だしなみも気を遣って他人にも気を遣って自分が持てるだけの対人能力を使いつつも仕事も集中してやったように思っていた。今の自分にはこれ以上は出来ないというくらい頑張っていたと思う。与えられた仕事が単純作業だったからそれを完璧に終わらせて余力すらあったようにも思っていた。けどその認識は根底から崩れた。だって単純作業すらまともに出来ないと判断されたから首になるんでしょうに。今まで何十年生きて来たすべてが否定されようとしているのだ。「首」という動かしがたい結果を突きつけられつつ、この場の全員から侮蔑されて退場するんだ……。
講評は一人ずつ和気藹々と進んでいってもうすぐ自分の番、というところで目が覚めた。


こういう夢の話はあまり書かない方が良いのかもしれないけれども、あまりにリアルな夢だったので記しておく。
 
でも、この厳しい公開処刑に比べたら普段の小説道場なんてすごく温かいし親身だなと思う。
どうして皆「自分が潰される」とか「見失う」とか恐れてしまうんだろうか。

 


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