今日は次の小説道場で読むつもりの小説を仕上げた。自分としては良く出来たかなと思うのだが前作もそう思っていて酷評だった(家に戻って醒めた目で見たら確かに酷かった)から自己評価はまったくあてにならない。ただ、技術は確実に向上していると思った。
最近は「自分の色」みたいなものが明確になりつつある手ごたえを感じている。
実はその昔経済学を結構熱心に学んでいたのだが(今はきれいさっぱり忘れています)その時教わったことが最近の作品の中に反映されているように思う。
正しい説明は出来ないのだが自分なりの感覚的な言葉でまとめてみると、
・すべての人間は「AよりB」みたいな選択をする(しない人は廃人だ!)
・どちらか選択をするということは選択対象を数量化(計量化)して比べるということである
・数量化(計量化)の最たるものは金銭換算である
・金銭換算はすべての人が共通に把握できる優れた方法である
みたいなものが登場人物を支配しているようにも思う。
最初はさほどの自覚も無くてへたくそに書いていたのだがある日はっと気づいた。ああこれ多分経済学の基礎の部分なんだなあと思って。意識するようになってから少し進歩したように思う。
それと時々他人から指摘される「うんざりするような強毒・露悪趣味」の部分。これはどうも人格の歪みが関係しているようだ。
それとグリムの手法。
それとうっすらとした原始宗教臭とセックス。
最後に昔からはっきり自覚している気色悪~~~~い少女趣味。(ハーレクインロマンスの劣化版みたいな)
これらが相俟って醗酵して完全にこなれてきたら多分私は小説業界において細々と生き残ることが出来るんじゃなかろうか、と今夜は思った。
でも今後どうなるかわからないけど。
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