五月のゴールデンウィーク明けに長編が二冊出ます。一冊は御馴染みの竹書房、もう一冊は私にとって初めての出版社である、廣済堂出版です。竹書房の方はまだ脱稿したばかりなので後ほどご紹介するとして、廣済堂の長編について、ご案内致します。
廣済堂の本、実は初めての時代官能長編小説なのです。時代官能と言っても、女剣士は出てきません。色男の浪人も出てきません。時代劇風味でもありません。姫様と将軍は出てきますが、他の人とだいぶタッチが違うような気がします。
11代将軍家斉は、正室の他に分かっているだけでも16人の妻妾を持ち、53人ほど子供をつくったそうです。世間一般では彼は性豪として認知され、セックスのカリスマみたいに扱う小説もあります。
でも本当に(^◇^;)そうかいな?
だいたいにおいて、性豪自慢とか、こなした女の数自慢とかする男って、実はエッチがぞんざいで自分勝手でしかも早漏(エッチしても疲れないから数こなせる)ってのが、経験豊富な女の間での定説じゃん? 家斉も実は早漏で、実にお粗末なエッチをする男だったんじゃないの? 真の性豪は「黙して語らず」って奴じゃんけ?
家斉ってどんな人? その御正室ってどんな人?
というところから全体のプロット作りが始まりました。家斉も御正室もサブキャラですが、実にあほらしくも面白おかしい物語をお楽しみくださいませ。時代小説が苦手な読者さんでも多分大丈夫と思います。親しみやすいよう、だいぶ工夫しました。
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