■日蓮は、法華経布教のために過激に邁進する、国を一つにまとめて蒙古襲来に備えるというスタンスであったそうだがその過激さゆえに後世で「国柱会」という国粋主義的な宗教活動に活用されてしまったというのです。
■法華経=国家守護の経典と位置付けたのは日蓮上人らしい。
■法華経というのは仏教思想の百科事典でありデパートであるという。なんでもかんでも投入されているという感じだろうか。それゆえ他の宗派から批判も受けていたそうだ。
■『法華経では宇宙そのものである「法身の釈迦」が世界を満たしている。法身の釈迦は空間的な無限の広がりだけでなく過去・未来という時間軸でも無限である。法身の釈迦が宇宙全体であるとすれば目の前の一点にもこの一瞬にも釈迦は存在している。このことを認識できればあらゆる迷いから解放され解脱の境地に到達することができる。』(三田誠広の法華経入門p104-105を要約)
■宮沢賢治は法華経に傾倒していて、彼の書くものの不思議な透明感は法華経の世界観なのだそうだ。へーと思ったのでメモ。
■「春と修羅」というタイトルが宮沢賢治の著作の中にあるが彼自身は自分自身を「修羅」と位置付けていたそうだ。修羅とは「天界・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄」のうちの修羅とのこと。
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