■教えてもらったんですが、今回の芥川賞の受賞者の1人って朝カル新宿のN先生の講座の生徒さんで、しかも通っていた時期が私が在籍していた時期と重なるんですよ。といっても私は落ちこぼれで半年で消えてしまいましたが……。輪読で出てくる受講生が書いてくる小説のレベルの高さに大ショックを受けちゃったんです。
■恐ろしいことにN先生の教室はみんな同じくらいすごかったんです。ほぼ全員が「え、なんでデビューしてないの?」というような作家の卵ばかり、魅力的かつ丁寧な話を作る人、毎回70枚小説を出してくるサラリーマン(しかもどれもめちゃ面白い)、平凡な風景なのに心のひだを丁寧に描くことで話を魅力的に描く人、そんな人ばかりなんです。
■そんな中にいても当然浮きますわ……ものすごく凹んで半年で脱落したのは、「これ以上ここにいると立ち直れなくなる」という恐怖心でした。
■ただ、今になって初めて、自分の感受性を改めてほめてあげたいと思いました。「我と彼の絶望的な違いが判った」ということなんですから。そしてその「判った」というのはやっぱり正しかった!
■ちなみに小説は2本出しました。さんざんでしたが先生からは切り口が面白いといわれました。そのあとの懇親会で5分ほどですがマンツーマンで教えてもらいました。本当にありがたかったです。
■自分の中では朝カルは黒歴史だったのですが、今回「凹んだ私は正しかった!」というお墨付きが出たように思いました。自分の記録用に書き留めておきます。
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