怒涛の如く忙しかったのが、まるで糸がプッツリと切れたかのように静かな朝を迎えました。
今日は何もしたくないです。娯楽小説でも読みながら一日ゴロゴロしていたい。
さてふと思い立ってので記しておきます。5月に発売される2冊の本のことですが…
【ゆうわく学生寮】竹書房
こちらの話は「夜這い」と「避妊」がキーワードとなっております。
でも書きあげて気付いたのですが、夜這いについて強姦や輪姦と同義みたいに思っている人が少なからずいるんですね。
あれは、夜這われる方(大概は女)の合意と協力が無ければ完遂できない遊びなのです。女が主導する遊びなのです。そして実は戦争直後くらいまでは普通に残っている遊びでもありました。
地方によっては多少形態が変わるかもしれません。でも私が小説にした「夜這い」は、女がOKしなければ駄目な夜這いなのです。富島健夫氏が戦時中の牧歌的な夜這いについて良く小説にしておられたようです。
まぁ私の小説はいつも通り、男が踏んだり蹴ったり人権蹂躙な目に合いながらも決して芯を失わず、最後は幸せをつかむというカンジになっております。
【さらわれた姫君 色泥棒たちまち小僧】廣済堂
この小説が出来あがった時に編集さんから注意されたことについて。
実は「母方の血筋が悪い」と表現した部分がNG・書き替えとなったのでした。
「え? 響由布子って差別主義者なの!?」
と思われるかもしれません。どうなんでしょうね。
人間のそばにいる動物は皆「血統を練る」といって、その性質や性能をどんどん良くするために交配をし続けています。つまり、その個体を語るためには血筋を視野に入れないと語れない……
つまり人間も動物です、というまなざしで小説を書いているというだけのことだと思います。
庶民(野良)の場合は元気に生きてりゃいいので血筋は関係ないですが、貴族(純血種)においては血統は重視されてもまぁ当然だろうというのが私の考えです。競争馬だって愛玩動物だって、血統図は必ず造りますし、血統と血統を重ね合わせることに意義を見出しますし……人間だけが特別扱いってこたぁないでしょう。
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