実は先月途中から執筆環境が変わって、今度は文机にPC載せて座布団に座って原稿を打っていたのですが、酷い腰痛になってしまいました。
〆切前一週間は座ることもままならない状態だったのですが、何とか終わらせる事が出来てよかったです。不思議なことですが、そうした苦境にある時の原稿は、出来が良い事が多いように思います。多分勢いで一気に書いてしまうからでしょう。
頁数は前回よりも少なめですが、よい面もあります。手軽に読めると思うのです。
内容は面白いと思います。昨晩電話をくれた担当編集さんが珍しく「面白かった」
とおっしゃり、直しもさほどはありませんでした。(その代わり直しの〆切が明日)
いい小説が売れる世界であってほしい。でも書く人は皆「自分のはいい小説」だと
思っていて、それでも売れずに消えていくんですよね……。
私の場合、やっとそれなりに「これいいんじゃない?」と思える長編小説が書けたのが
「ゆうわく喫茶」からでした。それまでは、ゲラに朱入れるのが苦痛だったんです。
だって自分が納得しない原稿(でもその時の精一杯であることは100%間違いない)
を再度よまなければならないわけですから。苦痛もいいとこでした。
でも最近、電子書籍に何か出そうかと思って昔の原稿を読んでいるのですが。
結構ほほえましいです。当時何故あんなに余裕が無かったのか、自分でも
不思議ですが、昔の原稿もまぁまぁそれなりに水準には達していた感じ。
なぜあんなにひどく絶望していたのかよくわからんです……。
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