……さっき鳩山夫妻の夢を見てうなされて起きました。

自民党議員の敗戦の弁を十何人分拝見しましたが、結局なんで負けたかすらわかってないのかなという印象です。一瞬「政策批判については緘口令が敷かれているのかな」と好意的に解釈してみましたが、議員辞める人に政策の失敗についての緘口令を敷くこともあるまいと考えると、答えは決まってきて……きっともう十何年か、自分の耳と頭で考えてこなかったんだろうなと思いました。官僚の言いなりで、官僚の出す話を鵜呑みにしてきたんだなあと……自民党議員の退化っぷりは政見放送に良く現れていました。

国民からそっぽをむかれた一番の原因はまず年金だと思います。二番目が郵政の民営化による地方の不便。年金は殺人事件を引き起こしているくらい腹立たしい事件で役人がたくさんお金を私物化・使いこみしていたのに、誰もその点の反省と再発防止について言及していなかったです。
年金問題をどう解決するかという具体策について、自民党議員の誰もが話してなかったように思います。頭が良くて政策通といわれていた与謝野でさえ、年金・郵政問題をスルーしてました（知る限りでは）。

子供を産みたくない社会というのは安全安心じゃない社会であって、それは正直者がとことん馬鹿を見る社会でもあります。多少馬鹿をみるのは許容できるのが人間だと思う、けど、とことん馬鹿をみることは許容出来ないんです。自民党議員と官僚はその点について多分まったく考えてなかった、だから敗北したんじゃないかなと……。

じゃあ鳩山民主党はどうでしょう？マニフェストでバラマキを書いてましたが、あんなものが全部実現するわけもないです。今後注視するべきは彼がどういう風に優先順位をつけるかということなんじゃないのかな。
増税無き再建を目指すのか、それは無理だと思っているのか。
マニフェストどおりに何かしようと思ったら多分増税しないと無理だと思うけど、増税すると景気後退するんじゃないんかな。特に消費税。

地方に公共投資するのも悪くは無いと思うんですが、注意しないとならないのは蓑に隠れた外国企業に落札させることだと思います。もう数年前ですが、小泉改革下で一瞬景気回復したかに見えた産業に従事してる人が言ってました。
「今、公共投資で仕事がまわってカネが動いているのを肌で感じますよ。だけど、そのカネがなぜか一切孫受けにまわってこない。外国に流れているんだと思う。だから発注量で言えば好景気だけど、内実は不況ですよ」

この点をどうにかしないと、いくら政府が予算をつぎ込んでも駄目じゃないのかな。