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※連絡先はhibikiyuko〒gmail.com(〒を@に直してください)
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民主主義と多数決主義

民主主義と多数決主義は明らかに違います。
皆さん、実際に体験しているのではないかと思うのですが例を書いてみます。
とある会議で、会議出席者10人による多数決で採用する案を決めました。
案A……二番煎じの無難
案B……まったく新しい感覚で成否不明
案C……低予算第一で出て来た企画
案D……くだらないけど面白くて捨てがたい、心に残る案

10人中8人が「二番煎じは良くない」と思っていました。
10人中9人が「新しい事をしたい」と思っていました。
10人中10人が失敗を避けたいと思いました。(査定に響くので)
10人中3人が「どうせ失敗するんだから斬新にしようぜ」と思っていました。


投票しました。結果は
案A……4票(2票は二番煎じOKな人、2票は失敗したくない人)
案B……2票(斬新を求め、かつこの案は成功すると信じる人)
案C……2票(失敗しても低予算なら傷が深くない事を選考基準第一位にした人)
案D……2票(面白さ第一! この案なら失敗しないと思ってる人)


結果。10人中8人が「二番煎じはなぁ」「新しい事をしたい」と思っていたはずなのに、投票により二番煎じ&無難な案Aが選ばれてしまいました。
これが多数決主義です。
一方、民主主義(皆である程度話し合い妥協点を見つけ合う)の場合どうなるかシミュレーションしてみますと、案Aは大多数が支持していないので話し合いによって一番最初に消されます。


このように、多数決主義と民主主義は結果が違ってきます。
多数決主義で選ばれた案は必ずしも全員の意志に近くないのです。
これは多数決主義の欠陥でもあります。
多数決主義は独裁を生みやすいと言われています。
もう一つの欠陥は、少数派は永遠に日の目を見ないという事態が出て来る事です。


では多数決主義と民主主義の選好結果を、イコールに近づけるにはどうすれば良かったのでしょう。
一つは質問の方法を変えることです。
例えば「案A」と「案A以外」、という二者択一に持って行く事。
これが野党共闘という事になります。
ここで日本の選挙制度の欠陥の話に繋がります。


よって、野党共闘が思想的にふらついているなどという話はミスリードなのです。選挙制度の欠陥を補うためには、どうしても二者択一に持って行かないと永遠に民意を救いあげられないのです。
現況に反対する人たちの選択肢が増えると、多数決主義(=現在の投票制)の結果と民意の結果が離れてしまう。


多数決主義と民主主義の違いについて知ってから今回の選挙のゴタゴタを見直してみると、またちょっと違う思いが沸いてくるのではないでしょうか。(私はそうでした('ω'))


※別場所でまみ先生から教わった事を咀嚼してこのような話にまとめてみました。どうかなあ~。

参考リンク:


http://pari.u-tokyo.ac.jp/publications/column149.html


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