14年ぶりの再訪でした。歳月により、色々な物が変わっていました。
ハンセン氏病資料館は「多磨全生園」というハンセン氏病患者の収容施設の脇にあります。
私の父は全生園の近くの病院で勤務していて、何度もボランティアで全生園に行っていました。「気の毒な人達がいるんだよ」と。
私の父はこの資料館の直ぐ近くにある病院で亡くなりました。誤診じゃないかと今でも思っていて、もう二度と清瀬の地には足を踏み入れまいとも思っていました。
資料館は、父がすぐ近くの病院に最後の入院をした時、バスを待つついでに何度か行きました。その時以来です。
今回の土曜サロンがハンセン氏病資料館と聞き、いい機会なのかなと……。
今の全生園は、一般の人たちが自由に入って散策出来ます。
皆さまも是非訪れてみて、資料館でハンセン氏病患者の悲惨だった生活を知ってくださいまし。
画像は「望郷の丘」。高さ10メートルほどの築山です。昔、患者が脱走しないように園を鉄条網代わりの柊(ちくちくする)の木で囲い、掘割も作りました(患者たちが)。その時の残土や木の根っこを積み上げて高い山を作り、そこから園の外、故郷の方角を眺めて涙したといいます。
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