昨日行きつけの古本屋で変わった本を手に入れた。
「古いノートより 時代小説の下ごしらえ」 山手樹一郎 新樹社
本というよりリーフレットに近い小ささと薄さで34頁しかない。200円也。
本屋で中をぱらぱらっと読んでみて「あっ」と思った。時代小説を書こうと思うと同じところで躓くんだなあと思って。
その躓いたところについてのメモ書きがそのまま活字になっていて興味深い資料になっている。
読まなければならない基礎的な資料が山積みで毎日うんざりしている。読んでも頭に入らなければ意味が無いのだがちゃんと頭に入っているとは思えない。
若いときにもっと勉強しておけば良かったなあと思う今日この頃……。
いま読んでいるのは
「江戸の化粧」渡辺信一郎 平凡社新書
という資料で、芸大美術館かどこかで何気なく買った本だったのだけれどもおもしろい。
白粉(ファンデーション)が浮かないようにするためには白粉を塗ったあとに絞った手ぬぐいを肌の上に乗せてしとしとと手で押して馴染ませるらしいがクリニークの美容部員も同じようにしてファンデ付けてくれてたなあと思って感心した。
もちろん私は普段からそんな面倒なことはしていないから感心したわけだがこの本の筆者も「こうしてわざわざ化粧の方法を懇切丁寧に解説してあるということは江戸の女は手抜き化粧派主流だったのだろう」という意味合いのことを書いていて笑った。まったくその通りだと思いマス。
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