無事上梓となりました初の短編集
「お湿り、どうぞ」ですが、南国風の素敵な表紙ですね♪タイトルと絵がとても良く合ってます。今回のイラストは妃耶八さんです。ありがとうございますm(_ _)m
さて今夜は小説のひとつ一つを簡単に解説してみようかなと思います。
■爛れた人妻:とても思い出深い小説で、Oさんがこれをトップに持ってきてくれた事がとても嬉しいです。この小説、30枚原稿のうちの26枚位までが動きの無いワンシーンで、残り4枚位で場面転換で終わりなんです。当時の私には難易度が高かったです。だからこそ、Oさんの目にとまった事がとても嬉しいのです。舞台設定を派手に、場面転換や移動シーンを多くする・極端な性格の登場人物を出す・子供や動物を使う。そうすると実力よりも小説がうまいような錯覚を読者に与えるのだそうです。当時、某大作家に「初心者は子供と動物を出すな、そういう事をするな」と叱られた事があり、一念発起しました。上記のような要素を排除して小説を作ってみた初めての作品です。
■百円ショップの女:苦手な指定(しっとり系)だった小説です。ごく普通の真面目な人妻が浮気をしてしまい、動揺する様を描きました。「断れない…」と女が思ってしまうその過程を描こうと思いました。共感する女の人、いるんじゃないかなと思います。
■江戸更紗:この話を書いた時には何かがツボってこんな妙なシチュエーションを描いたのですが、なんだったか……。忘れました。多分、今巡回しているブログに触発されたのではなかったかと……。ああそうだ、着物屋さんで「あなたには江戸更紗が似合いそう」と言われた事がきっかけだったかも。女が男にとっての「再生の女神」になってます。
■たった一度だけれど:この話は男と女の意識のズレについてを念頭に置いて書きました。冒頭のすれ違い、良くある話ではないでしょうか。男はまあまあ大した事ないと思っていても、女にとっては「絶対別れるから!」というくらい腹立たしい事があるのです。そんな風に女に思わせないためには、ぶっちゃけイカせまくる事ではないでしょうか……。
■真帆の日記:この話は大幅に手直ししました。「恥辱のラビリンス」の手直しです。当時は自分に何が出来るか何が持ち味なのか迷っていて、その迷いがそのまま文章に出てしまいました。その部分をカット・作り直しました。だいぶ印象が違うのではないかと思います。
■ファイル流出の女:当時ネットを騒がせたウィニーの事件を念頭に置いて書きました。今でも腹立たしいけど、馬鹿な男のうっかり(感染)で人生を狂わされるだなんて、災難過ぎです!
■女は怖いよ:要は女ってのは男とロジックが違うから真正面からぶつかってもアカンということです。ガンジーのように無抵抗不服従がよろしいのではないでしょうか、と嫁がアドバイスするのですが、嫁にとっても夫がそういう姿勢でいてくれる方がまあまあ何かと便利なのでした。夫の利益は自分の利益ってね(テヘッ
■性権交代: この話は急に子作りに燃え始めた嫁に苦しまされるナイーブな男の、性の主導権奪回の話です。「排卵日だから今夜ね」と言われ、食べ物までコントロールされ、げんなりした夫。このままじゃセックスが嫌になって勃起不全になっちまう。その夫が一念発起して嫁を縛って「俺はこういうセックスがしたいんだ!」と腰を動かしながら勝利宣言!!!犬も食わない感じのいちゃいちゃとなっております。
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爽やかに、明るく振る舞っている男が、
実は、かなりエロくて2人きりの時の
浮気に不慣れな貞淑な人妻への
言葉いじめが、自分とダブリ、すっごく
興奮しました。女性なのに男目線で
同化できる筆運び、いっつも先生の作品は購読しています。
これからも人妻もの期待しています。