今日は前売りを買ってしまっていた歌舞伎を見に行きました。正直言って内容にはあまり期待してなかったんです。単に獅童さま目当てです。
……が、いざ蓋を開けてみたら、イヤーおもろかったわー。出演者全員から(全員からってのが凄いんですよ奥様!)元気をもらいました。
えーとシャワー後のお酒を飲みながら鼻歌交じりで取りあえずそぞろ打ちで今日の活動について書きとめておきます。
まず、故・野村敏雄先生のお墓に、諸々の報告と人生初の祝辞が成功するようにということをお願いしに行ってきました。四谷大木戸坂下なんですが、あの場所に立った途端に「ここはパワースポットや!」と感じました。凄い場所ですあそこ。
そのあと、渋谷のシアターコクーンでやってる現代歌舞伎「天日坊」を観ました。
この歌舞伎がねー、とても良かった。脚本も演出も素晴らしかったけど、何より好感を持ったのが、舞台を支える全員の熱意がストレートに伝わってきたこと。これって商業演劇として当たり前のようでいて、最近では実は凄いんじゃないかと思ったんですがどうなんでしょう?
印象に残ったのがトランペット。トンガッた若者の狂気とトランペットの音色が良く合います。歌舞伎を見に来てトランペットの狂気に触れられただなんて、夢のような体験でした。
夢と言えば物語の「夢」の部分だけ音が安っぽかった。これ、優れた演出ですね。音の演出では、トランペットの音を攻撃に使うような演出に見えたり、細部に手を抜いてないんです。私は批評家ではないたまーに観劇する人間なので適切じゃないですが、直感で「とても丁寧な作りだ」と思いました。台詞も、音も、演技も、大道具の移動のタイミングも、小道具の見せ方も、神経つかってるなーと。
シアターコクーンでやる歌舞伎を見るのは実は初めてというお粗末なクラスタなのですが、こういう舞台を作り続けているのなら、私はずっと見に行きたいです。激しくおススメですのでこれを最後まで読んだお方は是非!
そうそう、昭和臭いなとも思いました。昭和時代のアングラ劇場風味?
だから私のツボだったのかも。
トランペットってそもそも昭和臭くありません? ニニ・ロッソとかスペクトラムとか(爆
PR