表紙が出ました。
不埒にうばって9/3発売(竹書房ラブロマン文庫)
主人公は可愛くてスタイルの良い女子大生・摩子。
この彼女、実は大きな秘密があったのです。それは……。
秘密の一つは汚部屋(おべや)の主だった事。趣味に夢中になっているうちに自堕落になり、ずるずるとゴミに埋もれてしまっていました。人を家に呼べるような暮らしではありませんでした。
そしてもう一つの秘密、それは彼女の趣味でした。実は、男が尻に帆掛けて裸足で逃げ出すようなエロ同人漫画を描いていたのです。最初は普通の漫画だったのが、だんだんとソッチの世界に引きずりこまれてしまい、今や頭のてっぺんまでどっぷりと、コミケで売る用のハードなエロ漫画を描く生活に。
彼女の部屋はゴミとエロ漫画原稿がとっちらかって酷い有り様でした。この趣味を内緒にしているからリア友を誰も入れられない。ちょっとした事で秘密がばれたら困るから、どうしてもリア友と距離を置く事になる。でもそんな摩子でしたが、決して一人ぼっちではなかったのです。インターネットを通じて遠くの同人仲間と頻繁に連絡を取り合っていました。摩子は一人ぼっちだけれども一人ぼっちではないという、奇妙な状況にありました。
そこに突然、一人のおっさんが現れます。その男は実は、摩子に一目ぼれした新聞勧誘のアルバイトだったのでした。勧誘の時摩子の背後に見えた汚部屋の様子に「この女は隙がある! やれる!」とひらめいたのです。
と言っても最初は部屋の周りをうろついたり、ちょっと尾行するだけだったのです。ところがある時、郵便物から彼女のエロ同人誌でのPNを知ってしまい、その漫画をネット通販で取り寄せてから俄然興味を持つようになりました。漫画は男同士の激しい絡み合いでした。綺麗な男が綺麗な男を甘く口説きながら激しく犯す……もちろんボカシ無し。そんな内容だったのです。
帰宅してもすぐには施錠しない摩子の癖をつかんだ男は、ある日突然汚部屋に乱入します。ズカズカ入りながらハンディビデオをまわし、汚い様子やエロ原稿の書き散らしをしっかり録画保存。それをネタに摩子をいびり始めるのです。警察官に汚部屋とエロ原稿を見られたくない摩子は、男に録画を消すようお願いするしかありませんでした。
「その録画、消して」
「一回だけやらせてくれ! お前が好きなんだよ」
(葛藤は本文にて)
ところがこの男、本職はSM調教師だった……摩子の体を一回だけ味わえばいいやと思っていたのが、いざやってみたら可愛い摩子を手放しがたくなり、二人はずるずると付き合いはじめてしまいます。女体に激しい連続絶頂を教え込まれ、頭では混乱していても肉体が彼に抵抗出来なくなってしまった。そんな摩子はこの先どうなっちゃうんでしょうか……
というお話です。浣腸&アナルセックスシーンがありますが、バイオレンスが苦手な人でも大丈夫なように書きました。
キーワードは「頭でするSM」でしょうか。決して無理強いじゃなく、優しく説き伏せて摩子自身に一歩ずつ進ませるという構成になってます。
それと、
外見はいいけど自己評価の低い女の内面についてチャレンジしてみました。作家を育てると思って率直なご意見ご感想等お聞かせ願えれば幸いです。